折りたたみ自転車に乗ってみる

久しぶりに自転車に乗りたくなった。

 

ロードバイクは持っているが、それはサイクリング用というか、思いっきりスポーツサイクルで室内保管なので乗るのには結構勢いが要る。(そういう理由でほとんど乗ってないのだが)

 

そうではなくてちょっとその辺を散歩がてら、近所に買い物に出かけたりしたい。

 

つまり取り扱いや服装など気にせず気楽に使いたいのである。

 

以前からママチャリ改造とかに興味があったので最初はそうしようかと思っていたが、手元にその素材が無いこと、探しても意外と高値で取引されていることなどから今回は見送り。

 

並行して調べていた小径車ではどうかというと、安いのは確かにあるがホームセンターで〜¥15000程度の価格帯で売られていたであろう品質にはおよそ期待できないものが多い。

 

しかしそんな中、某クラシファイドサイトで比較的近所でDAHON製折り畳み20インチ¥12500というのを発見。コンタクトをとってみると非常に返信のレスポンスが良く、現車確認にもすぐに応じてもらえるということで見に行ってみることに。(この時点でほぼ気持ちは決まっている)

 

祝日のAM10:00にファミレスの駐車場を指定されたので、マジかぁ。。センス無いな。。。と思いつつ行ってみたが多少巻いてしまいほんの少し近所のコンビニで時間調整などしつつそれでも現地には先に着いてしまった。店舗入口付近で掃除をしている店員さんを意識しつつ、案の定誰も居なかった駐車場の一番奥で5分ほど待っているとその人は現れた。

 

そういえばお互い名前も名乗ってなかったな、と少し困りつつも目的は一つなのですぐに本題に入る。自分自身DAHONとか乗ったことないし、知らないことだらけだったけど現車はECOSMOというブランドから販売されていたFLAREというモデルでDAHONOEMらしい。見ると確かに製造はDAHONであるということを示すステッカーや試乗した印象、車体の造りの感じから今回のオファーは悪くないものだということが判断できた。

 

即決で譲ってもらうことにして用意してきたお金と引き換えてもらった。

 

そして持ち帰り、早速試乗に。

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ECOSMO FLARE全体図

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ECOSMOロゴ

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DAHONライセンス生産品の証

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アメリカの特許の証らしい

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取扱の重要事項のシール 日本語の注意書きってダサい

軽いネットサーフィンではこのECOSMO FLAREというモデルの情報はほとんど得られず。

とりあえず現車からわかる範囲でスペックなどまとめてみる。(オリジナルではないと推察される)

ECOSMO BIKE FLARE (DAHON OEM)

weight: 12.3kg(ペダル等全て含む)

wheel size: 20" (ETRTO 406)

frame: アルミニウム

fork: スチール

handle post/stem: 左折れ(内折れ) 伸縮式 外筒:スチール 内筒:アルミニウム、ステムなしのハンドルバー一体型

seat post: アルミニウム

seat: ノーブランド(レール等はスチール)

brake: promax Vブレーキ

brake levers: promax プラスチック製

tire front: Kenda KWEST 20X1.50

tire rear: Mitsuboshi poshrider 20X1.35

crank: Wheel Top (170mm, チェーンリング一体型 52T)

derailleur rear: Shimano Tourney

sprocket: Shimano MF-TZ20 (6S 14-28T)

pedal: ノーブランド プラスチック(折りたたみではない普通の)

kickstand: アルミニウム

made in China

 

だいたいこんな感じ。

 

所感としては中古で年式も素性もわからない割には全体的に状態は悪くない。

普通に走るし、変なガタつきや不安な所もなく最低限の整備はされていたのかな、と。

強いて言えば前輪がやや振れていてブレーキと擦れる感じがあるのと少し汚れているくらいか。しかしその後者は気楽に扱えるというメリットとして捉えよう。

12.3kgとその場で持ち上げる分には軽く扱えるし、普通のママチャリ並みかそれ以上のペースでは走れる。最高速度は平地無風で26km/hくらい(スマホアプリによる)。もっと回せるけどギヤ比が軽くて回し切ってしまう。

ポジションが微妙に窮屈だったり、ハンドルバーが車格の割にワイド(≒540mm)なのにエンドグリップがついていたり、タイヤが前の方が太かったり、リヤブレーキの効きがイマイチだったりといろいろと気になる点はあるけどカスタムの素材としては上出来か。

 

あとこれは中国製だったけど、なんでもDAHONは2013年以降は全て中国生産(それ以前は台湾生産メイン)なんだとか。じゃあこれは2013年以降のモデルなのか?いや、しかしDAHONブランドじゃないしな。。。

ちなみにDAHONは1981年より自転車製造開始、ブランド名は創業者のDavd Hon氏の名前から来ているということで、David氏はチャイニーズアメリカンなんだとか。その息子のJoshua Hon氏が2011年に独立、Ternというメーカーをやってる。こちらは台湾生産メインだったが今はベトナム生産メインだという。

 

折りたたみ機構のレバーとか遊ばないようになってるしロックもあるしそれなりにちゃんと作られてる。

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ステムなしのハンドルバー 伸縮部分には凹みがあって向きが一定になる

 

折りたたみ自転車といえば高校生の頃、渋谷か代官山あたりの雑貨屋みたいなところで買った¥15000くらいのかわいいデザインのを持ってた事があったが、今思うとあれは本当に見た目重視の実用性はほとんど考えられてない、しかも重たい残念なものだったな、と思う。

 

これをベースにいろいろカスタムして遊ぼうと思う。とはいえ本体価格¥12500なのでもちろん低予算ではあるが、とりあえずの方向性としては気楽に扱えて快適に乗れる、普段着のような感じで。

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土手の下まで気軽に降りて行ける