FIAT 14インチ折りたたみ自転車 2

友人の14インチ折りたたみ自転車の整備、カスタムを進める。

 

まずはパンクしていたチューブの交換と共にタイヤも変えてしまうことになった。

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SCHWALBE BIG APPLE 14x2.00 +TIOGA TUBE

なんでも14インチの自転車では定番カスタムらしい、シュワルベのビッグアップルという極太タイヤにを履かせてみることに。

 

これによって若干の大径化と幅が太くなることで安定性、乗り心地の向上を図る。

なるほど、14インチという小径車の弱点を補うわけだ。

それならはじめから16インチとかにすればいいのでは、、、と思ったが口には出さないことにする。

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NEWタイヤ計量

1本329gだった。なかなか立派な重量である。

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NEWチューブ計量

チューブは89g

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タイヤ組んだ

で、組んだ。

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表面のプリント

サイドウォールの立体メーカーロゴとプリントが思いっきり被っている。

ぷっくりして可愛いということで良しとする。

 

それからハブの整備、玉当たり調整もする。

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ハブのメンテ1

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ハブのメンテ2

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ハブのメンテ3

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ハブのメンテ4

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ハブのメンテ5

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ハブのメンテ6

グリスや油汚れで手がベタベタになりながら一生懸命スマホで写真を撮ったので無理矢理アップした。

やっぱ作業しながら撮影するのは大変である。

玉当たりはキツめだったが気持ちよく回る程度まで緩めた。

 

そしてフレームを綺麗にする。

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フレームのお手入れ

汚れを落とし、ワックスがけ、コーティング材で仕上げる。

やってる間はなんか艶がイマイチだな、とか思いながらやってたんだけど、このモデルのカラーリングはマットホワイトだったらしい。

そりゃ艶出ないよね。

 

とりあえず全部の部品を並べてみた。

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全構成部品

なかなか壮観である。

こういうのやりたくなるよね。

気軽にできるサイズの部品達でよかった。

 

では組めるところから組んでいく。

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フォーク組み付け

いきなり気になったんだけどフォークとフレームの摺動部にベアリングがない。

このクラスだからなのか、結構一般的な構成なのか、良くわからん。

なんか樹脂製のベアリング代わり?らしいのでシリコングリス塗って組んだ。

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三ヶ島製ペダル

それからこの三ヶ島製ペダルのクランクとの取り付けネジの裏側が六角穴が掘ってありレンチで回せるようになっていることにちょっと感動した。

さすが三ヶ島というところか。いや、ちゃんとしたメーカーのペダルはそういうものなのか?よく知らない。

 

とか言いながらとりあえず組み上げた。

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ひとまず組み立て

これだけでも、なかなか見違えた。

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折りたたんだ状態で大きさ比較

折りたたんだ状態にするとやはりコンパクトだったのでホイールと並べてみた。

700cホイールの直径とほぼ変わらないかそれより若干小さいくらい。

さすがにこの製品の売りの部分だけはある。

 

そんでオーナーからの依頼でリング錠をつけることになった。

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リング錠取り付け

確かに普段の足として使うならあると便利なものだ。

しかし400gを超える重量がネックでスポーツバイクに取り付けるのは躊躇してしまう。

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リヤだとリムにあたる

それからはじめはリヤに付けようかと思ったが調整の効く範囲ではリムとの干渉を避けられず、断念。

しかし前後の重量バランスの観点から前輪側につけた方がバランスが良くなったので結果的にこれで良いだろう。

 

それからオーナーが既に買ってあったクランクとシートポストの交換をする。

クランクは自分も使っているLiteproだった。

チェーンリングは45Tで、ギヤ比の拡大を図る。(標準は38T)

これに伴いチェーンも新調した。

クランク長が伸びたが、幸い不都合は起きなかった。

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Litepro クランク+チェーンリング 45T

あわせて619gということで明らかな軽量化になる。

 

それからシートポストはMicroHERO製だった。

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MicroHERO製アルミシートポスト

やぐら部分を含んで321gということでこちらも軽量化に寄与。

ただしオーナーは純正シートポストの長さが足りず適正なポジションを取れないことを改善したかったらしい。

このシートポストは純正より長いのでこの点は充足。

 

サクッと組み付けて完成。

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完成図1

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完成図2

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完成図3

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完成図4

散りかけの桜に間に合った。

桜のせいで主役が目立たない写真になってしまったが。

 

ちょっとだけ試乗してみた。

まず思ったのは14インチとかいうおもちゃみたいな自転車の割によく走るということ。

もともとの状態を知らないので比較はできないが、この状態なら日常のちょっとした移動には充分使えるだろう。

太くなったタイヤのおかげか、小径の割に安定感もある。

車体のコンパクトさゆえポジションが窮屈なのは及第点ではあるが。

 

それから一応、速度も計測(スマホアプリによる)。

巡航で22〜24km/hは可能

一瞬だけ最高32km/hに到達(追い風参考記録)

と、そこそこ優秀な動力性能だった。

シングルスピードでギヤ比を拡大したため上り坂は辛くなったことだろう、

しかしながら軽量コンパクトなため無理せず降りて押し歩きしても何ら苦ではない。

自分がオーナーならもう少しギヤ比を大きくして平地での快適さを優先するかも。

 

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SCHWALBE BIG APPLE リフレクターがホワイトリボン状になっている

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リング錠が付いて日常使いが便利に

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タイヤとチェーンのクリアランスが厳しい

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車両重量

全て込みで車重は約9.2kgだった。

このモデルのカタログスペックでは8.5kgとなっている。

そこにリング錠を付け、タイヤ、ペダル等が主な重量増の要因か。

しかし軽量化した部分もあるので700gも増えたとは、、、疑問が残る。

 

それから気になったのが車体の上下の重量バランスの悪さである。

恐らく高い位置にくる部品(ハンドルまわり、サドル等)が重心の位置をかなり高くしてしまっているらしく、スタンドを立てて駐車しているときとても不安定だ。

停めてからハンドルの向きを調整したり何かに立てかけたりしないと長時間の駐車では簡単に倒れてしまうだろう。

この点は現状では如何ともし難いが、もともとこんなものなのだろうか。