FIAT 14インチ折りたたみ自転車 1
友人の折りたたみ自転車を預かって修理、メンテナンス、カスタムを行うことになった。
ベース車両はこちら
かつてFIATブランドを冠して販売されていた14インチ折りたたみ自転車AL-FDB140のようだ。
(現在はこの後継モデルにあたるものが販売されている。)
軽量、コンパクトが売りで変速は無しのDAHON OEM生産品らしい。
オーナーお気に入りのFIATエンブレム入りのサドル。
で、オーナーはいくつか不具合があって乗らなくなって放置していたらしい。
オーナーが訴える不具合は大きく3点
1.ブレーキ効かない
2.パンクしてる
3.こいでるとハンドルがガタつく
1はFブレーキの調整ネジが無くなっちゃってることが原因のようだ。
しかし、この部品って普通に使ってて無くなるものか?という疑問が拭い去れない。
とりあえず近所の自転車屋さんに偶然互換性のあるものが売ってたので取り付けて解決。¥350なり。
2はRタイヤがパンクしてた。これは修理かチューブ交換で対応する。Fタイヤは無事だった。とりあえず後回し。
3はハンドルポストとフォークの結合部分のボルトが緩んでいるのが原因だった。
10mmのHEXレンチで締めてサクッと修理完了。
いずれも直ぐに判断、対処できる内容だったが自転車に興味の無い人にはよくわからないらしい。とりあえず何か異常があれば乗らない方がいいよ。
続いて他のメンテもしてみよう。
まずは洗車。
洗剤を使って全体を洗い流す。
残念ながらこれまでも、そしてこの先もきっとこいつはこんな手入れをしてもらうことは無いのかもしれないな、などという考えがよぎったが黙っておく。
Rブレーキのバナナがサビサビだった。
次にバラしてみる。バラしたくなったので。
なんか全部ちっこいし、気になったので各部品を計量してみる。
フレームは1.5kg。小さい。アルミ製。
フォークは449g。小さい。
クランクは合わせて1086g。スチール製。152mmらしい。
ハンドルポストは779g。アルミ製だが伸縮式なので見た目の割になかなか重い。
ハンドルバーは194g、これはさすがに軽い。
ブレーキレバーは左右あわせて184g
グリップは左右合わせて159g
Vブレーキは166g。これはRのみ計量したが、Fも大して変わらないだろう。
BBは291g、スギノ製。
スタンドは188g
シートポストは339g
サドルは541g(やぐら付)。これはさすがに重い。
チェーンは246g
ペダルは左右合わせて485g。生意気にも三ヶ島の折りたたみ式が奢られている。
Fホイールは477g
Rホイールは674g。前後共小さい割に重いな、というのが率直なところ。
チューブは102g。KENDA製
タイヤは240g。KENDA製14x1.75だった。
そんなこんなで分解まで終了。
あとはオーナーと相談してどんな風に仕上げるのか決めて組み立てる。